AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

日本人類学会の遺骨調査に関する一つの素朴な疑問

 2011年11月14日のアイヌ政策推進会議作業部会での文部科学省報告を報じた2011年11月15日付朝日新聞記事によれば、文部科学省が調査を行う方針を決める前に独自に調査を行ったという「日本人類学会は、北大や東大、京大、大阪大、東北大、新潟大などに約1500体あるとの報告をとりまとめ」、「北大には最も多い969体が保管されている」と報じていた。

 わが輩は日本人類学会会員ではないので内情はよく分からないが、同学会は、この調査後に学会独自の指針など、何らかの行動を起こしたのだろうか。

 さらに、上記報道から約1年後の2012年11月28日には、朝日だけでなく複数の報道機関が北大の遺骨に関する記事を出したが、そこには次のような情報は報じられていなかった。

北大は現在、969体のアイヌ人骨を「保管」していることが公になっているが、最近の調査で800体ほど増たこと、多くの副葬品がまた出てきたこと、そのために現在の「納骨堂」の増設を考えているとの情報がありました。
http://pub.ne.jp/ORORON/?entry_id=4760557

 報道内容が操作されている可能性については前に書いたし、ここでもう一度書くつもりはないが、北大に969+800=1,769体あるとすれば、数字に弱いわが輩でも、これが人類学会報告の1,500よりも大きな数字であるということくらいわかる。日本人類学会の調査とは何であったのか!? 日本人類学会員は、わが輩よりも数字に強いと思うが、無関心なのかな。

 文部科学省は、早く調査結果を公表する方が省益に適うのではないかと思うのだが。でないと、無用な疑念を招き、痛くもない腹を探られるということになりかねないのでは?


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20130227/1361891548

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